05年4月28日(木) 抗日デモと日中関係について

このところ続いている日中間のギクシャクは、そのまま放置できない感じがします。
4月に入り中国各地で発生した“抗日デモ”の中でとられた行動については、少なくとも以下の点において誠に遺憾なものを感じました。

1.我が国の国旗が踏まれたり、燃やされたりしたこと。

2.「小日本人」、「打倒日本(人)」等、日本或いは日本人を侮蔑する言葉が連呼されたこと。

3.我が小泉総理が、デモ実施者により「豚」になぞらえられたり、その写真が焼かれたりして侮辱されたこと。

これらは、我が国と国民に対する大変な侮辱である。「もしこれらの言葉が中国に対して発せられた時、中国側はどういう気持ちがするか?」よく考えてもらいたい。
一部とはいいながらも、このように心無い中国の方々に対しては、強く抗議をし、反省を求めたいと思います。

4.上海総領事館、日本大使館、日系企業・商店等の日系の施設の多くが被害に遭ったこと。

 これらの被害に関しては、キチッと賠償を求めたい。責任者の処分等も求めていく必要があります。 そもそも、「デモ」という行為自体が厳しく制限される中国で、大規模かつ同時多発的なデモが容認され、実施されたこと、また政府による「十分な規制」がなされなかったことが、誠に遺憾であります。 今日、日中の経済・文化をはじめ、あらゆる面での交流往来は、有史以来の規模へ発展しております。また、両国の若者に見る「お互いの文化の本当に素直な受け入れ」、「留学生の交流」、「観光」も年をおって盛んになる一方です。
 日中友好のパイプとチャンネルも、したがって大変多様化してきていることは喜ぶべきことです。そんな最中に発生した抗日デモは、日中間に、「総理の靖国参拝」、「教科書」、「石油資源開発」などいくつかの問題が存在するとは言うものの若干奇異に見えるところがあります。
ともあれ、日中双方の関係者は、すでに2000年もの歴史をもつ日中の関係を短視眼的に捉えてはならないと思います。先日のバンドン会議後、胡錦涛主席が小泉総理に語りかけた、「和則两利、斗則两害」のたとえのように、「日中が仲良くすることが、日中双方の利益」であることが、改めて再認識されなければなりません。

『抗日デモへの呼びかけメール』

 4月16日上海で実施された『抗日デモ』への参加を呼びかけた「電子メール」(原文は中国語)を4月18日に上海の友人から入手し、翻訳いたしました。
中国国内では、具体的にどう呼びかけられたのか?興味深い点もみられます。どうぞご参考下さい。
注目点1: 参加できない人も「メッタに見られないものが見られます」と、ピクニック気分的な呼びかけがされている。
注目点2: 「公安当局の取締りが及ばない点」が事前に示されている。
注目点3: 事前に日本側の賠償請求を予見して、日本系企業、商店や公館に対する破壊行為をいましめている

「抗日デモへの呼びかけメール」本文 (訳者 三浦一水)

《上海地域における日本右翼に対する抗議活動についての呼びかけ》

日 時:2005年4月16日(土曜日) ちょうど9時

集合地点:1.上海バンドの人民英雄記念碑前
       2.上海人民公園に参集

経路:バンドの人民英雄記念碑 → 南京路 → 人民公園 → 日本大使館
 (都合のつかない愛国者については、人民公園から925Bのバスに乗って虹橋開発区に行くことを勧めます。)

参加者:上海の各大学の学生が自発的に参加するとのこと。 現在各大学校は、緊迫した状況となっており、学校管理者は、会議出張等をすべて取りやめて、不測の事態の予防に努めている。各ウェブサイトなどで確かめようとしないこと。当日の活動に関連する書き込みは即削除される。
興味がある人は、周囲の人に知らせて、参加を要請してください。
直接参加したくない人も、騒ぎを見に行くだけでも良いでしょう。
きっと滅多にない場面が見られますよ^_^
(注目点1)

活動注意事項
1.食べ物と飲み物は自分で用意する。日本ブランドは選ばない。
2.貴重品はできる限り持たない。だきるだけ運動靴を履いて、走り回れるようにする。
3.日本製のカメラ、ビデオカメラ、携帯、レコーダー等は持たず、不測の事態に備える。
4.マーカーを持参して、いつでも署名できるようにする。           
5.大使館の門に到着したら、石ころや金属等の硬いものは投げない。
  トマトや卵、小泉の像(写真)、ライター、日本国旗等を持つことを勧める。
6.参考とすべきスローガンと標語:           
  “日本の歴史教科書改竄に抗議!”           
  “日本の常任理事国入り反対”           
  “日本製品ボイコット、国産品支持”           
  “釣魚島を返せ!”等。

活動目的:
 日本政府は長期にわたり第二次世界大戦期間中に犯した甚大な罪を認めず、歴史教科書を改竄し、魚釣島が暴力で占拠し、常任理事国に入ろうと妄想しており、これらの卑劣な行動に最も強烈に抗議する!!

最重要注意:
1.今回の活動は中国にいる日本の友人に向けられるものではなく、日本の右翼勢力とその支持者にのみ向けられるものであり、活動中は友人に対して過激な行動に出てはならない。
2.警察は人民の公僕であり、デモについては、彼らと我々は一様に愛国的であり、彼らには活動の安全性を保証するという任務がある。したがって皆は警察とおりあって、大使館の門前において、警官が見ているところで勝手に物を投げてはならない。誰も見ていなければ、卵やトマトを投げる。万が一投げたあとで警官に見つかったら、彼らに微笑みかける。 (注目点2)
3.(デモの)途中、日本人が投資している商店、会社等に破壊的な打撃を与えてはならない。なぜなら破壊した後、日本人は中国政府に賠償を求める。皆は賢くなろう。 (注目点3)
4.日本国旗及び小泉像(写真)を焼くときには、安全に注意し、服に燃え移って自分が燃えることにならないように!
5.活動全体が節度をもって実施されることが最も重要であり、各参加グループ(学校、会社、社会団体)の責任者はしっかりとコントロールすること。
  上海は国際的な大都会であり、国家経済の命脈であり、皆が活動全体に理性的に参加すること。

6.以上の諸点は、我々が気付いた点であり、足りないところは補い、また参加する人々に伝えるようにしてください。

文責:湯曄@SHTel(TEL:021-28821672 E-mail:bolide_2003@163.com QQ:11002046)

国を愛するなら、土曜日に時間があるなら、是非活動に参加して下さい!
一人一人の力は小さなものだが、千万の我々は大きな力を形成することができる!!!
上海の活動が広州や北京のような成功を収めることを期待します!
我々の簡単な活動が、日本政府に現下の情勢をはっきりと認識させることに繋がります!
抗日は長い道のりであるが、我々が心を合わせて協力すれは、勝利は必ず我々中国人のものです!

このメールをこのままあなたの友達に転送してください!

Comments are closed.

三浦一水 六つの公約
リーフレットPDFダウンロード[1,213kb]

携帯QRコード

ほっとらいん 後援会報バックナンバー

ご意見・お問合せ

calender

2024年4月
« 5月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

archives

Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project. ログイン